乳房再建術後の 経過とケア

手術の方法と種類

乳輪・乳頭の再建

胸のふくらみが戻ったら、希望のある方には乳輪や乳頭の再建を行っていますので、乳輪・乳頭の再建についても簡単に説明します。乳輪・乳頭の再建は、乳房再建術をどの方法で行っても、再建をした乳房の状態が落ち着いてからではないとできませんので、乳房再建の手術から一定期間あける必要があります。基本的には乳房再建とは同時に行いません。

乳頭の再建

乳頭の再建方法は、手術をしていない側の乳頭の一部を移植する方法と再建した乳房の皮膚や皮下脂肪を持ち上げて乳頭を形成する方法とがあります。前者は授乳の必要性がない患者さんで、手術していない側の乳頭が大きい場合に行います。

一部を移植する方法
皮膚や皮下脂肪を持ち上げる方法(一例)
※実際の再建方法は、患者さんの状態や施設により異なります

乳輪の再建

乳輪の再建方法は、手術をしていない側の乳輪の一部や体の中で乳輪の色に近い皮膚(一般的には太ももの付け根)を移植する方法と医療用刺青で着色する方法があります。医療用刺青は年数が経過すると色調が薄くなることが多く、再着色が必要になる場合があります。医療用刺青は、保険診療が適用されていませんので、施設によって医療費は異なります。