抗がん剤治療と 脱毛

はじめに

抗がん剤治療による脱毛は、目に見えてわかる、とてもつらい副作用です。ところが周りからは「命にかかわることではないよ」と、つらさがわかってもらえず、さらにこころが傷つけられてしまうこともあります。

通常、抗がん剤治療は何度か繰り返して行うので、治療をしている期間は、脱毛が続くことになります。患者さんの中には、脱毛することで、「自分自身が変わってしまうのではないか」と不安に感じる方もいらっしゃいます。また、女性だけでなく、脱毛をがまんしてしまう男性の方も多くみられます。つらい治療の期間を上手に乗り越えるためには、“治療がすべて終了すればまた生えてくる”と気持ちを切り替えて生活することが大切です。
ひとりで悩まないでください。
体験者の話を聞いたり、身近な医療者や相談支援センターに話したりしてみましょう。

このコンテンツは、抗がん剤治療が体毛(髪の毛、まゆ毛、まつ毛、陰毛など)に及ぼす影響とその対応のヒントをまとめました。「いつ」「どのような」行動を起こせば、自分のからだを守りながら、つらい治療の時期を乗り越えることができるか、イメージしていただければ幸いです。

このコンテンツは、静岡県立静岡がんセンター発行の冊子「抗がん剤治療と脱毛(2023年11月第7版5刷)」を基に制作したものです。

監修・制作:静岡県立静岡がんセンター

名誉総長 山口 建
支持療法センター長/皮膚科 清原 祥夫
皮膚科部長 吉川 周佐
薬剤部長 篠 道弘
患者家族支援センター外来患者支援室長/
がん看護専門看護師
本山 清美
がん化学療法看護認定看護師 根上 リサ
疾病管理センター 健康教育・研修看護師長 廣瀬 弥生
疾病管理センター 阿多 詩子

協力

美容室 こもれび
フェイスカウンセラー 吉川智美

制作

株式会社 協和企画

提供

大鵬薬品工業株式会社

問い合わせについて

内容に関するお問い合わせ

静岡県立静岡がんセンター 疾病管理センター
電話:055(989)5222

ウェブサイトに関するお問い合わせ先

大鵬薬品工業株式会社 製品情報部
電話:03(3294)4527