乳房再建術後の 経過とケア

手術の方法と種類

ちょっと注目!ブレスト・インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)

「未分化大細胞型(みぶんかだいさいぼうがた)リンパ種」とは、T細胞性リンパ腫(非ホジキンリンパ種:悪性リンパ種)の一型です。乳がんとは異なります。近年ブレスト・インプラントに起因した未分化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)について、アメリカで報告され、2016年WHOにおいて、従来の未分化大細胞型リンパ腫と異なる項目として分類されました。全身性の病気である従来の未分化大細胞型リンパ腫と異なり、このブレスト・インプラントに起因する未分化大細胞型リンパ腫はブレスト・インプラント周辺の病気とされています。

  • 日本およびアジアではまだ報告はありません(2018年3月現在)
  • 発症率は数千人~数万人に一人と非常に稀とされています
    また国(人種)によっても発症率は異なるとされています
  • インプラントの表面がツルツルしたタイプ(スムーズタイプ)のものより、ザラザラしたタイプ(テクスチャードタイプ)のインプラントを移植した例で多く報告されています
  • 多くの場合、インプラントの抜去と完全被膜切除の治療で軽快するとされています

この情報に戸惑う患者さんもいるでしょう。日本では報告がありませんので、日本人にとってどの程度のリスクになるかは、現時点ではわかりません。

発症は非常に稀なので、予防的にインプラントを抜去する必要もありません。主治医と相談して、定期的なフォローアップを受けるようにしましょう。ただし、移植した傷が完全に治癒した後に腫れや痛み、しこりなどの症状がある場合は、速やかに診察を受けて下さい。