抗がん剤治療と末梢神経障害

がん薬物療法と副作用について まず、あなたに伝えたいこと

がん薬物療法中に起こる副作用には、患者さんが自覚される症状と血液検査などで調べないとわからない、目に見えない症状があります。さらに、副作用は、一つひとつ出現するわけではなく、複数の症状が重なったり、連続して出現したりします。そのことが余計に患者さんには「辛い」と感じる要素になっていると思います。また、実際の治療においては、1つの抗がん剤で治療する方法と抗がん剤を複数組み合わせて行う方法があり、薬剤ごとに出現しやすい副作用があるようです。

多くの場合、副作用対策は症状ごとに指導されます。その副作用対策とは、症状出現の予防と出現した際の対処方法になります。気を付けなければいけないのが複数の症状が同時期に出現した場合(または出現の可能性がある場合)で、その予防と対処方法がまったく反対になることがあります。例えば、一般的なケアで、末梢神経障害では「冷やさないこと」が原則になっていても、「皮膚障害」では「冷やします」と記載されていることがあります。「冷やす」と「冷やさない」では全く正反対の行為です。こうなりますと、患者さんはどうしたら良いのかわからないと感じられることがあると思います。

では医療者はこういう場合に、どういう判断をしているかと言いますと、「命に関わる」度合で判断をして「優先順位」を決めています。ですから、どのように行動をしたら良いのかわからない場合は、自己判断をするのではなくて、必ず医療者に相談して下さい。

このコンテンツは「末梢神経障害」に焦点を当てて情報提供をしています。「末梢神経障害」も辛い副作用症状ですが、他にも注意を要する症状が同じ時期に起こることがあります。特に抗がん剤を組み合わせて治療される場合は、ケア面にも「優先順位」があることを知ってください。
繰り返しになりますが、わからないことは、ぜひ医療者に相談していただきたいと思います。