抗がん剤治療と末梢神経障害

はじめに

がんの薬物療法では、「吐いてしまう」「食べられなくなる」「髪の毛が抜ける」など、様々な副作用が出現します。またその症状や程度は、使用される薬の種類や患者さんの体の状態によっても異なります。

このコンテンツでは、「しびれ」「痛み」「感覚が鈍い」「手や足に力が入らない」などの症状がみられる末梢神経障害を取り扱っています。これらの症状は患者さんが訴えないと、医療者は把握できません。とくに、初期には、患者さんも我慢して、医療者に伝えず、対応が遅れてしまうことがあります。
末梢神経障害の症状は、触覚や聴覚などの感覚機能や体を動かす運動機能などに関わっており、症状が重くなると、患者さんの日常生活動作が困難になってしまいます。また、症状の出現は薬の総投与量や蓄積性(治療を繰り返し行うこと)に関係し、治療初期に症状が認められなくても、後になって出現することがあります。早めに対応し、大事な治療を継続していくためにも、がんの薬物治療中に何かいつもと違う症状を感じたら、遠慮しないで主治医にお話しください。

ここでは、「運動障害」「感覚神経障害」「自律神経障害」という三種類の末梢神経障害の副作用を生じる可能性が高い抗がん剤とその症状について記載しました。これらの情報を知ることが、薬剤の末梢神経への副作用を把握し、早期の発見につながり、適切な対応が可能となるでしょう。
このコンテンツが、がんの薬物療法を受ける患者さんのお役に立つ事を、心から祈っております。

このコンテンツは、静岡県立静岡がんセンター発行の冊子「抗がん剤治療と末梢神経障害」を基に制作したものです。

監修:静岡県立静岡がんセンター

総長 山口 建

制作:静岡県立静岡がんセンター

神経内科部長 福田 博之
緩和医療科参与 安達 勇
副院長兼消化器内科部長 安井 博史
リハビリテーション科部長 田沼 明
作業療法士 田尻 寿子
薬剤師 櫻井 美満
がん化学療法看護認定看護師 / 通院治療センター看護師長 中島 和子
緩和ケア認定看護師 / 看護部副看護師長 鈴木 知美
疾病管理センター看護師長 廣瀬 弥生
疾病管理センター よろず相談
疾病管理センターデザイン 阿多 詩子

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