抗がん剤治療と末梢神経障害

末梢神経障害の原因 未だ、明らかになっていない点もあります

軸索障害

抗がん剤の中にはがん細胞の「微小管(びしょうかん)」を攻撃して、がん細胞の増殖を抑制する作用のある薬があります。神経細胞のところで触れていますが、末梢神経細胞の軸索(じくさく)にもこの「微小管」が存在していますので、抗がん剤の攻撃を受けてしまい、軸索障害が生じます。

脊髄から伸びる末梢神経は、(図3)のように場所によって長さが異なります。また、これらは末梢にたどり着くまでに、リレーすることなく、1本になっています。その為、軸索が長いとそれだけ抗がん剤の攻撃を受ける範囲が広くなります(図4)。同じ末梢神経でも手や足に分布する末梢神経はとくに長いので、症状が手や足に出現しやすくなります。

(図3)脊髄から伸びる末梢神経(イメージ図)
(図4)軸索が長い方が攻撃を受ける範囲が広い(イメージ図)