がんの骨への転移と
日常生活

患者さんの声
「がん体験者の悩みや負担等に関する実態調査」より

下にあるのは、がんが骨へ転移した患者さんの声です。このように「骨への転移」と診断され、体の痛みや「今後どのようになってしまうのか」と大きな不安を抱えながら、がんと向き合わなければならない場合があります。痛みや不安などの心の負担は、一人ではなかなか解決方法を見つけることができません。一人で我慢をするのではなく、まずは医療者に相談して下さい。相談する場所がわからない場合は、地域のがん診療連携拠点病院の相談支援センターに相談しても良いでしょう。

骨転移が判明した時は3カ月以上落ち込み苦しかった。最後は寝たきりになるのでは、いたみがあるのではと怖い。

腰椎と脊椎に骨転移が認められ医師から手術治療不能と告げられ、余命を考えたときこれからの生活について悩んだ。

少し胸や背中が痛くなったりすると転移しているのかなという思いが脳裏をよぎり、再発の不安はこれからもずっと続くと思う。

EGFR(上皮成長因子受容体)阻害薬を内服しているが、骨に転移があり、右脇腹のほうに痛みがある。このままの状態でどれくらい生きていられるのか悩む。

骨転移が判明した時は、3カ月ぐらい落ち込みました。現在も寝たきりになるのと痛みが恐いのですが、精神的には大変落ち着いています。人間それなりに順応するんだと思いました。死はある程度、覚悟ができているつもりですが、ぜひ痛みだけは薬で取り除いて欲しいと願います。