がんの脳への転移と
日常生活

転移性脳腫瘍(てんいせいのうしゅよう)の診断と治療

治療法

リハビリテーション

がんが脳に転移するとがんや治療の影響で脳の機能障害が生じる場合があります。そして、脳の機能障害は患者さんの生活の質を低下させますし、介護が必要になれば、家族にも影響を及ぼします。

そこでリハビリテーションでは、可能な限り生活の質を維持できるように、日常生活行動のどのような行動がどの程度問題があるのかを評価した上で、残された能力を十分働かせることで日常生活動作をカバーする方法やコツ、体力低下予防などの訓練や指導を行います。

一般的にリハビリテーションは、治療と並行して行われます。治療中は体調の変化が起こる可能性もありますので、医療者は患者さんの体調を常に確認しています。

また、日常生活に介護が必要な状態で自宅療養になる場合は、各専門家と連携を取りながら、福祉用具の手配や住宅改修、社会支援制度の導入など療養環境を整える、家族への介護指導なども行われます。

コミュニケーションや日常生活行動が思い通りにできないと、患者さんとご家族の不安も大きくなり、精神的負担となります。そのような時は思いつめないで、医療者に相談してみましょう。