がんの脳への転移と
日常生活

がんの脳転移と日常生活

脳転移の影響による症状・障害とその対策

運動麻痺・失調・振戦

運動機能の低下は、日常生活行動に大きな影響を与えます。自助努力も大切ですが、無理をせず、必要ならば介助を求めましょう。

■ 生活様式の変更・補助具の活用

低下している機能に応じて生活様式を見直したり、補助用具を使用したりしましょう。 一例を示します。

食事
お箸が使いにくい場合
⇒持ちやすいスプーン・フォーク
衣類
着脱しやすいように、かぶるだけのものやボタンが大きめで位置が確認しやすいものの方が良いでしょう
起き上がり・
立ち上がり
布団や普通のベッド⇒電動ベッド
畳・床にすわる⇒椅子にすわる
和式⇒洋式
風呂いす⇒シャワーチェア
移動
車いすや杖、介助歩行など

■ 転倒予防

体を支えることが不安定になりやすいので、転倒に注意が必要です。

 環境整備 
手すりの設置、物をあまり置かない、段差の解消、マットやじゅうたんなどの敷物に注意する など
 はきもの 
脱げやすいスリッパやサンダル、転びやすいかかとが高いものは避けましょう