がん放射線治療の
概要

放射線治療と日常生活における注意点

内用療法と日常生活

内用療法では体内に線源が一時的に取りこまれた状態ですので、治療後数日間周囲への配慮などが必要になります。使用する放射性同位元素により、注意する期間や内容が多少異なりますので、ここでは一般的な点をお伝えします。

周囲の人との距離・接する時間など

  • 人との長時間、近距離での接触は控えましょう。特に小さなお子さん、妊婦さんには気をつけましょう。
  • 寝る時は一人で寝ましょう。他の人との同室も避けましょう。
  • 性行為は避けましょう。
  • 買い物などの外出は短時間で済ませましょう。なるべく控えたほうがよいでしょう。
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入浴

  • 患者さんの入浴は最後にしましょう。
  • 入浴後の浴槽は洗剤を用いて丁寧に洗いましょう。

トイレ

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内用療法で取り込まれなかった薬剤は、尿として排泄されます。

  • トイレは飛散防止のために座って使いましょう(男性も)。
  • 照射部位に負担がかかる運動は避けましょう。プール、海水浴も避けた方がよいでしょう。

洗濯

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  • 患者さんの洗濯物は、他の人とは別にしましょう。
    特に血液や排泄物がついたものは、予備洗いをしましょう。

その他

  • 患者さんの血液、排泄物、吐物などを片付ける時には、ゴム手袋(使い捨て)をしましょう。また、手に着いた時には、直ぐに石けんで洗い、十分にすすぎましょう。
  • 医師の許可が出るまでは避妊をしましょう。
  • 治療内容が記載された治療カード(証明書)を必ず携帯しましょう。
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