がん放射線治療の
概要
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- がん放射線治療の概要
- 放射線治療の副作用(有害事象)と対策
- 放射線治療の副作用(有害事象)対策について
- 全身性の症状とその対策
放射線治療の副作用(有害事象)と対策
放射線治療の副作用(有害事象)対策について
全身性の症状とその対策
放射線治療の副作用は、照射部位に関連した症状が出現しますが、照射部位とは関係なく、全身性の症状が出現することがあります。この症状は治療を受けるどなたにでも出現する可能性があります。症状が強い時は担当医(放射線腫瘍医)に相談しましょう。
疲労感(倦怠感:けんたいかん)
放射線治療による疲労は、ダメージを受けた正常細胞が修復する時に多くのエネルギーを必要としているためと考えられています。これは、治療回数が重なると出現しやすい症状ですが、治療の終了後、徐々に感じなくなります。
- 治療中は過度な運動は避け、疲れやだるさを感じたら無理をせずに休みましょう。
- 優先順位をつけて動き、できないことは家族や友人などのサポートを受けましょう。
- 食事や水分をできるかぎりきちんと摂りましょう。
吐き気・嘔吐・食欲不振、頭痛、など
- 食事は1日3食にこだわらずに、気分がよい時に少量ずつ食べるようにしましょう。食直後は、体を起こしておきましょう。
- 水分はこまめにとりましょう(脱水予防)。
- 歯みがきができない時は、うがいだけでもするようにしましょう。
- 衣類は体を圧迫するようなものではなく、ゆ吐き気・嘔吐・食欲不振、頭痛、などったりしたものにしましょう。
- 行動する時には、時間に余裕をもつようにしましょう。また、公共交通機関を利用する場合は、できるだけ混雑時は避けましょう。
- 調子が悪い時には無理をせず、家族や友人などに必要なサポートを依頼しましょう。
- 好みの音楽を聞くなどしてリラックスできるように、生活の工夫をしてみましょう。
放射線治療開始から比較的早い時期に数日間、一時的に吐き気がする、食欲がない、頭痛・めまいがするなど車酔いのような症状が出現することがあります。これは、照射範囲が広い場合や照射部位に頭やお腹が含まれる場合に症状が強く出る傾向がありますが、個人差もあります。状態に応じて、吐き気止めや副腎皮質ホルモン(ステロイド)薬を使用します。
一般的には症状は、1週間程度で軽減してきます。