がん手術後のリンパ浮腫

はじめに

リンパ浮腫は、乳がん、婦人科がん(子宮がん、卵巣がんなど)、皮膚がんなどの手術でリンパ節郭清術を受けた後や放射線治療後などに起こります。近年、手術方法の改善により、リンパ浮腫を発症する頻度は以前に比べて少なくなってきています。また、リンパ浮腫のケア方法の知識の普及も目覚ましいものがあります。しかし現実にはリンパ浮腫の悩みを抱えている患者さんやご家族はまだ大勢いらっしゃることでしょう。

リンパ浮腫は適切なケアによって生活の質を保つことができます。特に初期の対応により改善が得られやすいので、予防や早期発見の自己管理が大切です。このコンテンツでは、乳がんなどの手術でリンパ節郭清術を受けた後に生じるリンパ浮腫について、リンパ浮腫とはどのようなものか、早期に発見する方法や日常生活で予防していくポイントを紹介しています。

このコンテンツの内容ががんの治療を受けられた皆様に、少しでも参考になれば幸いです。

このコンテンツは、静岡県立静岡がんセンター発行の冊子「リンパ浮腫の概要 上肢(腕)編」(2023年8月 第4版発行)を基に制作したものです。