抗がん剤治療と眼の症状

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はじめに

一般的に「抗がん剤治療の副作用」と言いますと、「抵抗力が弱くなる」、「食べられなくなる」、「吐いてしまう」、「毛が抜ける」などが知られていますが、眼の副作用の影響に関してはあまり注目されていませんでした。患者さんも、「見え方が悪くなった」、「涙が止まらない」などの症状があっても、「年のせい」と思い見過ごしていたのではないかと思われます。眼の副作用は「命に関わる」ことはほとんどありませんが、日常生活には大きく影響します。また、抗がん剤の副作用と気が付かずに放置しておくと、抗がん剤を減量あるいは中止しても眼の機能が回復できないケースも最近報告されています。

抗がん剤の眼への影響は全ての抗がん剤で出現するわけではありません。また、眼への副作用が出やすい抗がん剤治療を受けていても、全ての患者さんに出現するわけではありません。ここでは、眼の副作用を生じる可能性の高い抗がん剤とその症状について記載しました。もし、抗がん剤の治療中に眼の異常を感じたら放置せずに、まずは担当医に相談して下さい。

このコンテンツは、静岡県立静岡がんセンター発行の冊子「抗がん剤治療と眼の症状(2022年3月 第9版2刷)」を基に制作したものです。

監修:静岡県立静岡がんセンター

名誉総長 山口 建

制作:静岡県立静岡がんセンター

眼科部長 柏木 広哉
副院長 安井 博史
薬剤部長 篠 道弘
患者家族支援センター外来患者支援室長 / がん看護専門看護師 本山 清美
疾病管理センター看護師長 廣瀬 弥生
疾病管理センター 阿多 詩子

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