抗がん剤治療と眼の症状

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抗がん剤の眼への影響について
まず、あなたに伝えたいこと

抗がん剤の眼への影響は、近年になりようやく医療者に認識されるようになってきました。さらに新しい薬も治療の場に登場してきたために、新たな眼の症状も報告されてきています。しかしながら、「吐き気」や「脱毛」など、従来から良く認識されている副作用に比べますと、医療者の認識はまだ十分とは言い切れない状況にあります。そのため、「見えにくくなった」、「涙が止まらない」などの症状があっても、適切に処置されていない場合がまだあります。また、患者さんも一般的な「老化現象」だと思ってがまんしていることも多いようです。

”何よりも早期の処置が大切です”

抗がん剤の眼の副作用は、患者さん自身の努力だけでは対処できません。また、抗がん剤の治療中に眼の症状があっても、抗がん剤の影響ではない場合があります。さらに必ずしも出現するとは限りませんので、あまり神経質になる必要はありませんが、何が原因かをはっきりさせ、適切な処置を受けるためにも、抗がん剤治療中に眼の異常を感じたら担当医に相談し、必要性があれば専門医(眼科医)を受診しましょう。また、その際は使用している抗がん剤の名前を必ず伝えるようにして下さい。