がん薬物療法の
概要

副作用対策について

患者さんご自身でできる副作用対策

下痢

抗がん剤の投与後24時間以内に出現する早発性の下痢と抗がん剤投与後24時間以降から数日たってから出現する遅発性の下痢があります。
前者は、腸の運動が亢進し、水分吸収が十分に行われずに出現する下痢で、一般的に持続時間は短く、一過性で治まります。一方後者は、腸の粘膜が障害を受けることで出現する下痢で、抗がん剤投与後、なかなか改善しないことがあり、脱水や電解質異常などを引き起こしやすく、白血球減少時期と重なると重い感染症を起こすこともあります。
また、がん免疫療法(免疫チェックポイント阻害薬)でも下痢を起こすことがありますが、いつ出現するか予測は困難です。

女性のイラスト

《下痢に対するケア》

  • 下痢止めを使用してよい時と使用してはいけない時があります。
    使用に関しては、医療者に必ず相談するようにしましょう
  • お腹を冷やさないようにしましょう
  • 脱水にならないように、こまめに水分をとりましょう
  • 消化吸収のよいものを食べましょう
  • 脂っぽいものや食物繊維が多いものなど、消化に時間がかかるもの、冷たいもの、香辛料などの刺激物は避けましょう。また乳製品も控えましょう
  • 体を動かすと腸が刺激され、さらに下痢が誘発されてしまうので、安静に過ごしましょう
  • 肛門周囲の清潔を保ちましょう。また、ただれやすいので、温水洗浄の機能があれば使用しましょう。
    ない場合はおしりふきウエットティッシュの使用をおすすめします
トイレのイラスト

《こんな時は迷わず病院に連絡を!!》

電話のイラスト
  • 1日に1~3回の下痢が3日以上続く時
  • 1日に7回以上の下痢がある時
  • 38℃以上の発熱を伴う下痢がある時
  • 血便が出る時
  • 水分摂取も困難な場合 など