抗がん剤治療と眼の症状

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眼の副作用を生じやすい抗がん剤について 一覧表を示します

抗がん剤の副作用に関する記載をみると、ほとんどの薬において「結膜炎」や「角膜炎」などの症状があります。この中でお知らせする薬は、2014年9月までに症例報告があった薬と当院の現状の中から、治療に使われる頻度等を考慮して選択しました。その一覧を以下に示します。

殺細胞性の抗がん剤

殺細胞性の抗がん剤とは
細胞が分裂して増える過程に作用する抗がん剤。細胞増殖の盛んな細胞を障害します。

一般名※ 商品名※ 対象となるがんの種類
テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム ティーエスワン(TS-1) 胃がん、大腸がん、非小細胞肺がん、乳がん、頭頸部がん、膵臓がん、胆道がん
フルオロウラシル 5-FU 胃がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がん など
シタラビン キロサイド 急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、悪性リンパ腫 など
タモキシフェン ノルバデックス
タモキシフェン
乳がん
パクリタキセル タキソール
パクリタキセル
非小細胞肺がん、乳がん、卵巣がん、子宮体がん、子宮頸がん、胃がん、食道がん、精巣腫瘍 など
パクリタキセル
(アルブミン懸濁型)
アブラキサン 乳がん、胃がん、非小細胞肺がん、膵臓がん
ドセタキセル タキソテール
ワンタキソテール
非小細胞肺がん、乳がん、卵巣がん、子宮体がん、前立腺がん、頭頸部がん、食道がん、胃がん
シスプラチン シスプラチン
ブリプラチン
ランダ
肺がん、消化器がん、婦人科がん、泌尿器系のがん など

分子標的型の抗がん剤

分子標的型の抗がん剤とは
がん細胞に存在する特殊な物質をピンポイントで攻撃する抗がん剤。

一般名※ 商品名※ 対象となるがんの種類
ゲフィチニブ イレッサ 非小細胞肺がん
エルロチニブ タルセバ 非小細胞肺がん、膵臓がん
セツキシマブ アービタックス 大腸がん、頭頸部がん
クリゾチニブ ザーコリカプセル 非小細胞肺がん
アファチニブ ジオトリフ 非小細胞肺がん
アレクチニブ アレセンサ 非小細胞肺がん
ベムラフェニブ ゼルボラフ 悪性黒色腫(メラノーマ)
ダブラフェニブ タフィンラー* 悪性黒色腫(メラノーマ)
トラメチニブ メキニスト* 悪性黒色腫(メラノーマ)

(*)ダブラフェニブ(タフィンラー)とトラメチニブ(メキニスト)は必ず同時併用
する薬です。

免疫治療薬

免疫治療薬とは
自分の免疫細胞が、がん細胞を排除しようとする働きを助ける薬。

一般名※ 商品名※ 対象となるがんの種類
ニボルマブ オプジーボ 悪性黒色腫(メラノーマ)、非小細胞肺がん、腎細胞がん
イピリムマブ ヤーボイ 悪性黒色腫(メラノーマ)

※薬の一般名と商品名
「一般名」とは薬の有効成分を示す名前です。これに対して「商品名」とは製薬企業が医薬品を販売するためにつけた名前です。