抗がん剤治療と眼の症状

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原因と頻度 明確なことをお伝えするには、まだまだデータ不足です

抗がん剤は細胞分裂が活発な細胞に作用します。抗がん剤による眼への影響については、原因がまだ十分には解明されていませんが、眼の組織で分裂が活発な細胞(例えば角膜細胞など)は影響を受けやすいと考えられています。また、涙の中に排出された抗がん剤が、眼の組織にダメージを与えるためではないかと推測されています。

また、攻撃する標的がピンポイントで決まっている分子標的型の抗がん剤で起こる視力障害は、その標的ががん細胞だけではなく、網膜細胞の中にも存在しているために影響を受けるのではないかと推測されています。

さらに、近年新たに登場した免疫治療薬は、自分自身の免疫の力を利用して、がん細胞を排除するように働く薬ですが、免疫機能が過剰に働く場合もあることが予想されています。免疫機能が過剰になることで、自己免疫疾患のように、正常細胞も攻撃を受けてしまうことがあると考えられます。攻撃を受けてしまう組織の中には、人の皮膚や髪、眼の色を決めるメラニン細胞があります。ぶどう膜(虹彩(こうさい)、毛様体(もうようたい)、脈絡膜(みゃくらくまく))はこのメラニン細胞が存在しているために、影響を受けると推測されています。

なお、正確な頻度については、実態が十分つかめておらず、頻度は不明です。