抗がん剤治療と口腔粘膜炎
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口腔粘膜炎・口腔乾燥の原因
全てが明らかにはなっていません
がん免疫治療薬(免疫チェックポイント阻害薬)と口腔粘膜炎・口腔乾燥
がん免疫治療薬(免疫チェックポイント阻害薬)による治療は、抗がん剤治療の中では、新しい治療法です。
この薬は、直接がん細胞に作用するわけではなく、自分の免疫細胞が、がん細胞を排除しようとする働きを助ける薬です。
自分の免疫細胞の暴走によっておこる自己免疫疾患で口にトラブルが起こるように、免疫治療薬の副作用として、口腔粘膜炎や口腔乾燥が出現します。
出現頻度は、1~10%程度と言われています(薬の種類によっても異なります)が、症状が出現する時期は予測困難ですので、普段からの口腔ケアはとても大切です。また、 がん免疫治療薬の副作用は、稀に重症化(全身の皮膚がただれる症状が起こる)することがあり、口腔粘膜炎の症状が最初のきっかけになることがあります。がん免疫療法中は、口腔内を注意して観察し、症状があったらすぐに医療者に伝えるようにしてください。