分子標的型の抗がん剤

分子標的型の抗がん剤は、特定の標的を持った細胞にピンポイントで攻撃するタイプの薬で、近年盛んに開発されてきています。特定の標的をもつ細胞にのみ攻撃をするので、副作用も細胞障害性の抗がん剤と異なると言われています。このタイプの抗がん剤でも口腔粘膜炎が起こることがありますが、その原因はまだ解明されていません。

なお、同じ「口腔粘膜炎」でも、細胞障害性の抗がん剤と分子標的型の抗がん剤では症状の出方が異なるという大きな特徴があります（下の写真参照）。

抗がん剤の種類による口腔粘膜炎の症状の例

細胞障害性の抗がん剤（代謝拮抗剤）による口腔粘膜炎

分子標的型の抗がん剤（mTOR阻害薬）による口腔粘膜炎