抗がん剤治療と口腔粘膜炎
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対症療法とケア
継続することが大切です
薬物療法のスケジュールと口腔内清掃
これまでの内容を、薬物療法のスケジュールとの観点から簡単にまとめると以下のようになります。
治療開始前
- あらかじめ歯科を受診し、専門的口腔ケア、清掃指導、歯科処置を済ませておきましょう。
- 歯科で指導された清掃方法で口の中を自分で管理してください。また新しく習ったことは、治療開始前までに何度か行い慣れておきましょう。
治療開始日~
- 吐き気が出る可能性があります。無理のない範囲で、うがいをこまめに行いましょう(吐き気などで食事ができない時の口の中のケアを参照)。
- 指導された方法で清掃を継続してください。
7~10日後
- 口腔粘膜炎や口腔乾燥が起こる可能性がある時期です。うがいや保湿をこまめに行いましょう。
- 指導された方法で清掃を継続するのが原則ですが、ヘッドの小さい歯ブラシを使用した方がよいでしょう。痛みや食事がとれない場合は医師に相談してください。
7~14日後
- 血液成分の減少が起こる場合があります。歯ぐきからの出血や感染症をおこしやすいので、注意が必要です。
- 指導された方法で清掃を継続するのが原則ですが、コンパクトな歯ブラシを使用したりして、歯ぐきに触れないように清掃をしてください。
次の治療開始
- 前回の治療と同じ症状を繰り返すことが多いので、歯科を受診して対応方法を相談するのもよいでしょう。