がん患者さんへの
運動のススメ

運動と栄養・食べる力の維持

食べる力の維持について

「食べる」には、食べ物を噛(か)んだり、飲み込んだりするなどの食べる力が必要です。食べる力が低下すると食事量が減少し日常生活の質が低下します。
「噛(か)む力」については、「歯を失わないこと」が、また、「飲み込む力」は飲み込むための筋力低下の予防がポイントになります。日頃から正しい口腔ケア(口腔清掃)で歯周病やむし歯を予防し、「歯を失わない」、「口をよく動かす」、「よく噛む(一口30回くらいが目安)」ことなどで筋力低下予防を意識しましょう。ただし、がんの治療の影響により食べる力が低下してしまったり、口腔粘膜炎や口腔乾燥といった口腔トラブルが起こったりすることがあります。そのような時は無理をせず、まずは医療者に相談しましょう。
以下は、患者さんが日常生活の中でできる食べる力の低下予防のポイントです。参考にしてください。

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  • 歯を失う二大原因はむし歯と歯周病です。
    口腔ケアをしっかり行いましょう
  • 定期的にかかりつけの歯科で口腔内のチェックと専門的な口腔清掃を受けましょう。自身に合った口腔ケアの指導も受けるとよいでしょう。
  • 口が渇かないように水分摂取やうがいを行いましょう。
  • 柔らかい物だけでなく、可能であれば噛みごたえのあるものも食べるようにしましょう。
  • 話をする、よく噛むなどして口をよく動かしましょう。
  • 「固いものが食べにくくなった」、「汁物でむせる」、「言葉の発音が悪くなった」などの症状がある方は、まずは医師に相談し、必要があれば、「嚥下(えんげ)おでこ体操」「パタカラ体操」を行うとよいでしょう。
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口腔ケアの具体的な方法は「抗がん剤治療と口腔粘膜炎・口腔乾燥の冊子」を参照。

参考

《嚥下(えんげ)おでこ体操(首の筋力訓練)》

「飲み込む」ための筋肉の低下を防ぐ運動です。イスに座って行います。

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  • ①おでこに手を当てます。
  • ②おへそをのぞきこむように力を入れて、下を向きます。
    この時、もう片方の手であごの下を触り、力が入っていることを確認してください。
  • ③手でおでこを5秒間持続して押します。
  • ④10秒程度休みます。
  • ⑤体調に合わせて、5~10回繰り返します(1日3セット)。

首の痛みや病気、心臓や肺の病気などで首の運動を禁止されている方は、行わないようにしてください。

参考

《パタカラ体操(口や舌を鍛える体操)》

「パ」、「タ」、「カ」、「ラ」を繰り返して発音する体操です。「パパパパパ・・・」、「タタタタタ・・・」、「カカカカカ・・・」、「ラララララ・・・」と1つの音を8回程度続けて発音します。その際できるだけ大きな声ではっきりと発音しましょう。