がん放射線治療の
概要

がんの放射線治療について

放射線治療の効果判定

がんの放射線治療の効果判定は、がんの増殖が抑えられたか(または縮小されたか)、つらい症状が軽減されたかなど、治療の目的も考慮して総合的に判断されます。がんの増殖が抑えられれば(または縮小すれば)、延命や治癒につながりますし、症状が軽減すれば緩和効果が得られ、生活の質を維持することにつながります。
効果判断のためには、血液による腫瘍マーカーやX線、CT(コンピューター断層撮影)、MRI(磁気共鳴画像診断)、超音波検査(エコー検査)などの画像検査を行います。放射線療法は、治療直後に結果がわかるものではありませんので、これらの検査は治療終了後1~2か月くらいに行われることが一般的です。
ここで注意点があります。放射線治療で効果が得られ、がんが消えてもそれは直ぐに「がんが治った」ことを意味するわけではありません。それはがんには「再発」や「転移」があるからです。がんの種類にもよりますが、5年~10年経過を見ていくのが一般的です。

*腫瘍マーカーとは・・・がん細胞から血液内に放出されるさまざまな物質

イラスト

参考

放射線治療で用いられる単位

Gy(グレイ) 放射線が当たった時に、放射線のエネルギーが物質や人体の組織に吸収された量を表す単位。吸収線量とも言い、放射線治療では重要になります。
Sv(シーベルト) 人体が放射線を受けたことによる影響の度合いを表す単位
Bq(ベクレル) 放射性物質が放射線を出す能力(放射能)を表す単位。