どれくらい生きられるのか不安です。
がんと診断された時は、ショックや動揺と共に様々な思いが頭をよぎります。病気、今後の自分・家族・仕事・生活など、いろいろなことが心配になり、不安になり、その一方で何からどう手をつけたらよいのか、どう解決したらよいのか、わからないことがあります。
ただ、先のことを悩んでいてもその時点になってみなければわかりません。特に、がんと診断され、動揺やショックが大きいときに考えることはどうしても悪い方へ悪い方へと傾きがちです。
まず、今できること、行わなければいけないことを一つひとつ片付けていきましょう。
大切なことは、ご自分の病気の状況と治療についてきちんと理解することです。
自分の病気や治療について、何も分からなければ分からない分だけ、漠然とした不安は強くなります。
病気や治療の説明について、一度で理解できなかったら、理解できるまで医師に確認してみましょう。その場でわからないことや疑問点を確認してもかまいません。自宅に戻って、医師からの話を整理している中で、不安な点、疑問点などがでてくる場合もあります。その際は、次の診察までに、まず事前にわからない点などを整理したメモを作成します。メモがあると、要領よく、また聞き漏らしなく確認ができます。
また、がんになったことで、がんそのものや死への恐怖を感じたとき、どうしようもなくつらくなったときには、その不安やつらさを自分のこころの底に押し込んでしまわないようにしましょう。無理に押さえ込もうとしたり、がんばらなければ、こんなことを考えていてはいけないと自分を奮い立たせようとして無理をすると、どこにもこころの行き場がなくなってしまいます。こういうときは、こころの中のつらい部分のガス抜きができるように、自分の気持ちを受けとめてくれる人、家族や何でも話せる友人に、不安に思っていることや揺れ動く思いを話してみましょう。家族や親しい友人には話しにくいと感じたら、相談支援センター(よろず相談)や医療相談室にいる相談員に話してみましょう。