胃がんの手術にはどれくらいの費用がかかりますか?
一口に胃がんの手術と言っても、その進行度などに対応して、開腹せずに行う「腹腔鏡手術」や開腹手術として多く行われる「定型手術」、遠くのリンパ節や周囲の臓器も一緒に切除する「拡大手術」などいくつかの方法がありますので、それぞれの手術で費用も異なります。
ステージⅢの胃がんで多く実施される「定型手術」や「拡大手術」では、手術に限った費用はおよそ100万~150万円程度となるケースが多いようです。
ただし、公的保険や高額療養費制度により実際の患者さんの負担額は低く抑えることができます。
以下、ご参考までに高額療養費制度を利用した場合の患者さん負担額を計算してみましょう。
治療費の計算例
患者 Aさん:女性、65歳、公的保険3割負担
胃がんの手術で3週間入院し、総額150万円だった場合
150万円の3割、45万円が医療費の自己負担分として請求されます。
これに高額療養費制度を利用すると・・・
80,100円*1+(1,500,000円-267,000円)×1%*2=92,430円
*1:自己負担限度額
*2:医療費総額が267,000円を超えた時は、越えた額の1%を加算する。
Aさんの自己負担額は92,430円となります。
※この計算例は70歳未満の方で、所得の区分が「一般」に該当する場合の計算例です。