子供には、がんのことをどう説明したらよいでしょう?
がんについて子供に説明するときには、できるだけわかりやすい言葉で伝えましょう。
ただ、言葉を選ぶ、ということは、嘘をついたり、ごまかしたりすることではありません。
隠しごとをしたり、何かを聞いてはいけないような雰囲気を作ったりすると、病気という事実以上に子供を傷つけ、不安にさせてしまうこともあるので、注意してください。
小さい子供の場合、「がん」といっても、ピンとこないかもしれません。
その場合は、「悪いできもの」などの表現でもかまいません。
どんなに小さな子供であっても、その年齢にあわせて、理解していきます。
また、一度に何もかも伝えようとする必要はありません。
子どもの反応を見守り、ゆっくりと段階的に話してみてはいかがでしょうか。
新しい状況を柔軟に受け止めるという点では、大人よりも子どもの方が長けていることもあることを、思い出してみてください。
がんについて子供と一緒に考えるための絵本もいくつか出版されています。
言葉の選び方や、話す順番について迷った時には、患者図書室、図書館、書店などで調べてみるのもよいでしょう。