現在かかっている担当医にこのまま治療を任せていいのでしょうか?
他にいいお医者さんがいるのではないでしょうか?
医師には自分の身体を預けるわけですから、自分が信頼できると思う医師にお願いしたいという思いが生まれるのは当然です。あなたにとって信頼できる医師とは、どんな条件を満たしていて欲しいのかをもう一度考えてみましょう。
責任感や人柄を重視する人もいれば、専門的知識・技術を身につけている、説明を十分に行ってくれる、話しやすいなど、いろいろな条件があるでしょう。つまり、よい医師というのは、患者さんごとの価値観や好みによって異なります。自分はどの点を重要視するのかを考えて、自分にあった医師を選び、診てもらいましょう。
また、医師を選ぶための一つの目安として、標準治療を受けられるかどうかという点も挙げられます。標準治療とは、治療の効果や安全性が科学的に証明され、広く実施されている治療という意味で、関連学会の診療ガイドラインなどに基づいて行われています。胃がんの場合も、ガイドラインが出ています。
ただし、医師との信頼関係は患者さんやご家族が医師と触れ合う中で、ゆっくり、じっくり築かれていくことも多いものです。やみくもによい医師はいないかと探し求めるよりも、現在の担当医との関係を大切にすることが基本といえるのではないでしょうか。