手術には危険が伴うものでしょうか?
確かに、他の治療方法と同様、手術にも危険性がないとは言えません。合併症が起こることもありますし、術後の痛みもあります。ただ、過去に何か手術に対し抵抗感を生むような出来事があったとしても、治療自体も進歩していますし、手術もできるだけQOL(生活の質)が維持できるように、機能保存、縮小手術の方法が開発されてきていますので、過去と現在では差があります。痛みに関しては、手術後の痛みを軽減していくための対応策がとられます。
また、手術前には、がんに関する検査だけではなく、全身の状態もチェックされます。これは、手術を行っても問題ない全身状態であるか、また他に持病がある場合には、それがきちんとコントロールできているかを確認するためです。注意が必要な点があれば、そのことを念頭に入れて手術中・手術後も注意深くチェックし、何かあれば早めに対応できるようにしていくはずです。