抗がん剤治療と皮膚障害

皮膚障害を起こしやすい抗がん剤について 一覧表を示します

分子標的型の抗がん剤(*)

(*)分子標的型の抗がん剤とは
がん細胞に存在する特殊な物質を標的にしてピンポイントで攻撃する抗がん剤。

一般名※ 商品名※ 皮膚の症状 対象となるがんの種類
ゲフィチニブ イレッサ ざ瘡様皮疹、発疹、皮膚乾燥、爪の変化 非小細胞肺がん
エルロチニブ タルセバ ざ瘡様皮疹、皮膚乾燥、爪囲炎 非小細胞肺がん
アファチニブ ジオトリフ ざ瘡様皮疹、発疹、爪囲炎、皮膚乾燥、掻痒感 非小細胞肺がん
オシメルチニブ タグリッソ ざ瘡様皮疹、皮膚乾燥、湿疹、爪囲炎 非小細胞肺がん
ラパチニブ タイケルブ 手足症候群、ざ瘡様皮膚炎、皮膚乾燥、爪囲炎 乳がん
パニツムマブ ベクティビックス ざ瘡様皮疹、紅斑、発疹、皮膚乾燥、爪囲炎 大腸がん
セツキシマブ アービタックス ざ瘡様皮疹、発疹、落屑、皮膚乾燥、手足症候群、爪囲炎 大腸がん、頭頸部がん
ソラフェニブ ネクサバール 手足症候群、発疹、掻痒感 腎細胞がん、肝細胞がん、甲状腺がん
アキシチニブ インライタ 手足症候群、発疹、皮膚乾燥 腎細胞がん
ベバシズマブ アバスチン 発疹、色素沈着、手足症候群、爪の変化、掻痒感 大腸がん、乳がん、非小細胞肺がん、卵巣がん、子宮頸がん、悪性神経膠腫
レゴラフェニブ スチバーガ 手足症候群、発疹 大腸がん、消化管間質腫瘍
スニチニブ スーテント 手足症候群、発疹、皮膚変色、皮膚乾燥、爪囲炎、掻痒感 腎細胞がん、消化管間質腫瘍、膵神経内分泌腫瘍
イマチニブ グリベック 手足症候群、発疹 慢性骨髄性白血病、消化管間質腫瘍、急性リンパ性白血病 など
ペルツズマブ パージェタ 爪囲炎、発疹、掻痒感 乳がん
トラスツズマブ ハーセプチン ざ瘡様皮疹、発疹、爪の変化、掻痒感 乳がん、胃がん
ダサチニブ スプリセル 皮膚乾燥、発疹、手足症候群、爪の変化 慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病
リツキシマブ リツキサン 発疹 非ホジキンリンパ腫、リンパ増殖性疾患など
ゲムツズマブオゾガマイシン マイロターグ 発疹、爪囲炎、掻痒感 急性骨髄性白血病
エベロリムス アフィニトール 発疹、皮膚乾燥、掻痒感、手足症候群、ざ瘡、爪の変化 腎細胞がん、膵神経内分泌腫瘍、乳がん など
テムシロリムス トーリセル 発疹、爪の変化、掻痒感、ざ瘡様皮疹、皮膚乾燥 腎細胞がん
ボルテゾミブ ベルケイド 発疹、紅斑、掻痒感、ざ瘡様皮疹 多発性骨髄腫、マントル細胞リンパ腫
クリゾチニブ ザーコリカプセル 発疹、紅斑、掻痒感、光線過敏症 非小細胞肺がん
アレクチニブ アレセンサカプセル 発疹、光線過敏症 非小細胞肺がん
パゾパニブ ヴォトリエント 毛髪変色、手足症候群、発疹、皮膚色素減少症 悪性軟部腫瘍、腎細胞がん
ベムラフェニブ ゼルボラフ 発疹、光線過敏症、過角化、掻痒症、皮膚乾燥 悪性黒色腫(メラノーマ)
ダブラフェニブ タフィンラーカプセル* 皮膚乾燥、掻痒症、ざ瘡様皮膚炎、紅斑、日光角化症 悪性黒色腫(メラノーマ)
トラメチニブ メキニスト* 皮膚乾燥、掻痒症、ざ瘡様皮膚炎、紅斑、日光角化症 悪性黒色腫(メラノーマ)

(*)ダブラフェニブ(タフィンラーカプセル)とトラメチニブ(メキニスト)は必ず同時併用する薬です。

※薬の一般名と商品名
「一般名」とは薬の有効成分を示す名前です。
これに対して「商品名」とは製薬企業が医薬品を販売するためにつけた名前です。