抗がん剤治療と末梢神経障害

患者さんの声
「がん体験者の悩みや負担等に関する実態調査」より

がんの薬物療法中に末梢神経障害で悩まれた患者さんの声です。
このように悩みを抱えながら、がんと向き合った方々がいらっしゃいます。治療の影響で抱えてしまった悩みは、一人ではなかなか解決方法を見つけることができません。一人で悩まないで医療者に相談してください。相談場所がわからない場合は、地域のがん診療連携拠点病院の相談支援センターに相談してもよいでしょう。

手の痛み、しびれによって物を落としやすく、抗がん剤後の副作用による足先、足の指間が、綿を挟んだような、砂利の上をいつも歩いているような不愉快さが継続している。

いつ頃しびれがなくなるかなど、体力の減退が回復するまでの間、不安を感じた。

両手のしびれで物が握れず本当に治るのかと思った。医師は「安心しろ、心配するな」と言ってくれた。

手のしびれは軽くなったが、両足先から土踏まずにかけてのしびれがあり、何年経ったらこのしびれは治るのか、また、この先歩けなくなるのではないかと悩んでいる。

指先のしびれなどは治療が終了してもなかなか感覚が戻らなかったので、このまましびれたままなのか、など心配した。

抗がん剤の後遺症で、両手足の末梢神経の感覚が鈍く、細かい手先を使うことができにくいため、物をよく落としてしまう。しびれというより、指先にジリジリするような熱感があり、毎日がストレス。ペインクリニックへ通院しても軽減しない。せめて身近に痛みの気持ちを共有できる人が欲しい。