抗がん剤治療と末梢神経障害

薬剤別の末梢神経障害の症状について 薬ごとに解説します

シスプラチン

シスプラチン(シスプラチン、ブリプラチン、ランダ)
症状 手先・足先のしびれ、痛み、聴力障害(高音域) など
患者さんの訴え つま先がしびれる感じ、耳が聞こえにくい など
病態など 神経細胞が直接障害を受け、二次的に軸索(じくさく)がダメージを受けることで症状が出現します。また、薬の量が増えると影響も大きくなるという特徴があります。特に後根神経節(こうこんしんけいせつ)に薬剤が蓄積され、ダメージを受けるため、感覚障害が生じやすいとされています。
症状は、手袋や靴下の着用部分のしびれなどで、総投与量が増加するにつれ、痛みを伴ったり、症状が全身に広がったりします。
また、聴力障害(高音難聴)を合併する場合があります。一方、運動障害はまれです。
投与量にもよりますが、手袋や靴下の着用部分のしびれは、治療開始後早ければ1~7日で症状が出現することがあり、総投与量が540mg~600mg/m2(体表面積)を超えると70%以上に出現します。