抗がん剤治療と末梢神経障害

薬剤別の末梢神経障害の症状について 薬ごとに解説します

オキサリプラチン

オキサリプラチン(エルプラット)
症状 手や足、口のまわりのしびれ、痛み、知覚鈍麻、のどがしめつけられるような感覚 など
患者さんの訴え

急性症状

口やのどがしびれる感じがする、指先や足先がしびれる など

慢性症状

手や足がしびれる、歩きにくい など
病態など

急性症状と慢性症状があります。

急性症状

神経細胞の刺激伝達のしくみが障害を受け症状が生じます。
投与直後から2日以内で症状が生じ、初回投与時、85~90%の方で症状が認められ、2週間ほどで回復します。主として、手や足、口のまわりのしびれ感や痛みなどが生じ、"冷たいもの"の寒冷刺激で誘発または悪化されるのが特徴です。稀に、「のどがしめつけられる感じ」や「息苦しさ」などの感覚異常の症状が出現することがあります。そのため、治療中は寒冷刺激を避ける事が大切です(寒冷刺激を避けましょう参照)。

慢性症状

治療が継続され、抗がん剤投与が繰り返されると後根神経節(こうこんしんけいせつ)に抗がん剤が蓄積され、神経細胞体が障害を受けやすくなります。急性症状が出現しなかった方でも、慢性症状が出現することがあります。
症状は、手足のしびれ感や感覚低下などです。
多くの場合、投与中止によって症状は軽快しますが、数か月を要することもあります。
総投与量が800mg/m2(体表面積)を超えると慢性症状が出現しやすいと言われています。