抗がん剤治療における骨髄抑制と
感染症対策

骨髄の機能と骨髄抑制、原因など より理解するために

血液の役割

骨髄の中にある造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)が成熟すると「赤血球」、「白血球」、「血小板」などの成熟血球になり、それぞれの役割を果たすようになります。私たちの体は、細胞が生まれ変わって成り立っていますが、これらの血球も細胞なので寿命があります。下の表1に役割や寿命についてまとめました。

(表1)血球の役割と寿命

赤血球 肺で取り込んだ酸素を全身の隅々の細胞に運び、供給しています。すなわち、赤血球は酸素の運び屋さんです。
寿命は約120 日と言われています。
白血球 外部から侵入した細菌やウイルスなどを排除し、感染から体を守っています。白血球の中には、好中球(こうちゅうきゅう)、リンパ球、好酸球(こうさんきゅう)、好塩基球(こうえんききゅう)、単球(たんきゅう)といった成分があります。中でも、感染から体を守る役割で重要なのは、好中球とリンパ球です。好中球は白血球成分の50~60%を占めると言われ、侵入してきた細菌などを飲み込み(貪食(どんしょく))、排除します。リンパ球は免疫反応でウイルスなどを攻撃します。好中球の寿命は7~12時間、リンパ球は数日から数年と言われています。
血小板 出血をした時に血液を固めて止める役割をしています。
寿命は約7~10 日と言われています。