抗がん剤・放射線治療と食事のくふう

症状と対策

摂食困難(開口咀嚼障害)の解説

抗がん剤や放射線の治療中、口が渇いて食べにくい、口をあけると痛いなどの症状を感じることがあります。また、頬の筋肉が硬縮して口が大きく開けられなかったり、噛むことが思うようにできないこともあります。食品の形態や大きさなどをくふうしたり、やわらかく調理するなど、自分に合う対応策を見つけましょう。

  • 摂食困難(開口・咀嚼障害)で悩む患者さんの声

    口が充分あかない

    上あごにのりがはりついたり、たんが詰まったりして、口の中がいつもガサガサしていた。

    かみにくい。

    口が充分にあかないことや歯が抜けたときの補助器具の問題、食べ物に制限があってかたいものが食べられないことなどが悩みである。

  • 医師から「開口障害には口腔ケアに注意しましょう」

    放射線照射や口内炎の悪化から、開口障害が起こることがあります

    口腔内や頭頸部に放射線を照射すると、口の炎症などにより、咀嚼や開口が障害されることがあります。食事をくふうするとともに、それ以上の悪化を防ぐため、口内炎の悪化や細菌感染の合併を起こさないよう、医療スタッフによる口腔ケアを受けてください。日頃から、低刺激性の歯ブラシや歯みがき粉を用い、積極的にうがいを行って口の中を清潔に保つよう努力してください。

  • 看護師から「水分を十分補給し、衛生管理にも注意します」

    症状を具体的に医療者に伝えましょう

    症状悪化を防ぐには、第一に、口腔ケア(「口腔内トラブルをやわらげる口腔ケアの基本とポイント」参照)を実践して、口腔内を清潔に保つことです。また、医療者のサポートを受けるために、「どのようなときに」、「どこが」、「どのような状況なのか」というつらい症状を伝えましょう。会話がうまくできないときは、紙に書いて渡してもよいでしょう。我慢は禁物です。医療者のサポートを受けながら治療を行いましょう。

  • 看護師から「食べやすく、飲み込みやすいくふうを」

    食べやすいように、大きさや形態、やわらかさをくふうしましょう

    口が大きく開かなくても食べやすいよう薄切りにしたり、口あたりのよい食べ物を選び、やわらかくなるよう調理しましょう。舌でつぶせるようなやわらかい食材や料理も市販されています。

    口の中が乾燥しないよう水分を補給しましょう

    口の中が渇いたり、痰がつまりそうなときは、水分を多めにとります。ただし、一度に多量に飲むとむせやすいので、少量ずつこまめにとりましょう。飲みにくい場合は、一口大の氷をなめたり、シャーベット状にするのもよいでしょう。