抗がん剤・放射線治療と食事のくふう

症状と対策

味覚の変化

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症状

なにを食べても甘い/味がしない/砂をかんでいるよう/塩やしょうゆが苦い/金属のような味がする/すべてがしょっぱい/薬の味がする

原因

抗がん剤治療

舌や口の中には、食べ物の味を受けとって脳に伝える受容体細胞があるが、それらの働きが抗がん剤によって変調をきたすため。

放射線治療

症状の原因となる放射線照射の部位と範囲

  • 頭部と頸部

食べ物の味を識別する舌の粘膜と味蕾が、放射線によって変化を受けるため。

症状をおさえるためのくふう

味覚の変化

  • 味覚の変化をチェックする。
  • うがいをよくする。
  • 唾液の分泌を促すよう、あめをなめる。
  • 味蕾の新陳代謝に必要な亜鉛を積極的にとる。

症状が現れたときの対策

  • 食べやすい食品や料理で栄養をとれるようくふうする。
  • 味覚の変化に合わせて、味をくふうする。
  • 酸味や香辛料、香味野菜などで味にアクセントをつける。
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