がんで「こまった」がんを「しりたい」

愛情一本。がんで「こまった」がんを「しりたい」
そんなわが家の“胃がん”日記

2XX1年 7月 1日(月)

お帰り、パパ

パパの入院生活が終了しました!
病室に行くと、パパは病院の最後の食事を済ませ、早々に着替えて、退院のスタンバイ。私が持ち物を整理などしているところへ、「入院費の請求書ができましたので、窓口の方で手続きをお願いします」と連絡がありました。
2週間お世話になった病室もこれで “卒業”です。
ナースステーションで担当していただいた看護師さんにご挨拶。入院中にお願いしておいた「がん保険」の入院給付金請求のための診断書も出来上がっていたので受け取ることができました。そして病院1階の会計の窓口へ。渡された請求書を見ると、入院費は事前にうかがっていた概算の金額とほぼ同じで、ひと安心。支払いを済ませ、退院の手続きが全て終わりました。
帰りのタクシーの中で見たパパの横顔は、やっぱり痩せたみたい。手術って大変だったからなあ。と考えたりしたけど、わが家の前に立ったパパはとってもうれしそうな顔。
パパ、がんばったね。
もちろん、パパの胃がん治療はまだまだ続くだろうし、頻繁に通院も必要だけど、手術というひとつの区切りを越えたことで、ほんの少し落ち着いた気分です。

この記事へのコメント

久しぶりにこのブログも見ました。初めての入院生活は手術やその後の体の痛みとか、正直、思った以上につらいこともあったけど、こうして無事に帰宅できてなによりです! 入院中は病院と家の往復で大変だったね。いろいろありがとう!

2XX1年 7月 1日 by パパ

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2XX1年 6月27日(木)

退院日決定!

パパのお腹の傷はみぞおちくらいからおへその下まであって、その上から下までズラッとホチキス(?)で留めてあったけど、今日はとうとうそれが全部とれたみたい。いわゆる抜糸ですね。きのう半分抜糸したって言ってたけど、今日もその話するだけで顔をゆがめてた。
でも抜糸が全部終われば、手術からの一連の処置はすべて終了とのことだから、最後の試練という感じですね。
抜糸が終わったところで、先生からは「傷の状態も問題ないようですね」と言われた。傷口はきちんとくっついていて、傷跡は残るものの徐々に目立たなくなっていくらしい。
その後、「これで来週には退院が可能だと思います。早い方がいいでしょうから今度の月曜日ということにしましょうか」と先生。意外に早い退院の決定にパパも私も一も二もなく「それでお願いします」とご返事しました。
あっという間だったような、長かったようなパパの入院生活も終盤です。

この記事へのコメント

ママさんこんにちは。ご主人の退院が決まってよかったですね! これからは家族が(というか、主に私たち主婦が)支えていくことになるので、食事の面など最初は悩むこともあると思います。でも、私の経験では慣れちゃえば全然大丈夫だし、ママさんなら私なんかよりしっかりできそうだから、心配しないでください。何かあったら気軽にメールくださいね。

2XX1年 6月27日 by K

2XX1年 6月25日(火)

食事指導がありました

早いもので、手術の日から1週間たちました。先週からお休みをもらっていたパートの仕事も今日から再開です。
パパの方はだんだんふつうの食事に近づいてきました。そして、午前の回診時には体につながっていた最後の管、栄養の点滴を抜くことができ、パパは「ああ、さっぱりした」と大喜び。今まで、トイレに行くにも点滴をガラガラ引いて大変だったからね。
でも、これからは水分も栄養も自分の力で摂らなきゃいけない。その大切な食事の摂り方などについての指導が午後にあり、栄養士の先生からいろんな注意やアドバイスをいただきました。
意外だったのは、食べるものの種類はほとんどこれまでと変える必要はないということ。そのかわり、今まで消化のためにはたらいてくれていた胃を切ったので、消化を助けるためにも食事は、少しずつ時間をかけてよくかんで食べること、食べた後はしばらく座っていてすぐ横にならないようにすること、が大切だそうです。少しずつで栄養をとるためにはどういうものがよいかも教わりました。ここは私の腕の見せ所。パパのためにもがんばらなければ。
食事を少しずつよくかんで食べるのは、胃をとった人によく起こる「ダンピング症状」を防ぐ意味もあるそうです。
パパは、好きなものをガマンしなくていいことをとても喜んでました。

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2XX1年 6月23日(日)

食事再開です

今日は学校もお休みなので、子どもたちと一緒に3人で病院へ。
娘も息子も手術後に1回ずつ来てたけど、家族全員が揃ったのは久しぶり。
ちょうどお部屋に行ったら、パパのテーブルにお膳があってびっくり。
先生から食事の許可が出たって看護師さんが伝えにきてくれたみたい。
私も子どもたちも「パパ良かったね」と喜んだけど、お膳をみると、お椀に少し残っているのは白い液体。「パパ、これ何?」と娘も息子も唖然とした表情。「重湯っていうんだよ、ご飯つぶのないお粥だね」とパパ。「おいしいの?」と聞かれて、パパはちょっと微妙な表情。これを先生の指示に従い、時間をかけて、飲み込みます。「あー、うまい」とパパ。「えっ、おいしいの?」と聞く息子に「ウソ、すごくマズイ」。
実際のところ、味付けをしていない重湯は食べ物というより栄養のための薬といった感じ。でも、これもリハビリと思えばガマンしてもらわなくちゃ。
それから、ちょっと大人数になっちゃったので、他の患者さんに迷惑にならないように、デイルームに移動。パパの体にとっても動くのはよいことらしいし!子どもたちも久しぶりにパパと話せてうれしそう。
パパが「近所のファミレスでも行ってくれば」というので、3人でお昼ごはんへ。こころの中で(パパ、悪いね)と思いながら、息子と私はハンバーグ、娘はトマトスパゲティ。食べられることって、ありがたいなって、これまで考えたことのないことを感じました。

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2XX1年 6月22日(土)

お水、飲みました

手術から3日目。動くときには、傷が痛むらしいけれど、背中に入っているチューブからの痛み止めで最初思っていたより楽だって。背中のチューブも今日でとれるみたい。
この数日のニュースといえば、おしっこの管が抜けて自分でトイレに行けるようになったことと(パパは本当にうれしそう。歩くときの痛みより、トイレに行ける方がうれしい!!だって)。それと手術後初めて口からものを飲み込んだこと。水を少し飲んだだけですが、パパにとっては2日ぶりで、胃がなくなった消化管にものを入れるのがどんな感じなのか、初めての体験です。
コップの湯さましをゆっくり飲んでしばらくお腹の感じを確かめてたけど「ああ、ふつうに飲めそうだ」とパパ。よかった。看護師さんが吐き気とかおなかが痛くないかとか聞いていたけど、大丈夫みたい。看護師さんは、心配そうにパパをみている私に、おなかもぐるぐるいっているし、おならもちゃんと出て、腸が動いている証拠ですよって説明してくれました。よかった!

プロフィール

ママ

わが家の大黒柱・パパが胃がんに!
身内が初めてがんにかかって、不安なことやわからないことだらけ。
このブログでは、そんな私たち一家の様子をありのままに書いていこうと思います。
私たちと同じように、がんで「こまった」、がんを「しりたい」と思っている方々に少しでも参考になることがあったらと願っています!!

※このブログは、がんを経験した患者さん・ご家族の悩みや問題を参考に創作したものです。